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大阪市西淀川区にあるクラニオセイクラル専門の整骨院院長のきまぐれ日記

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ケータイ命で脳みそスカスカ

長男の携帯電話が壊れたもので量販店へ出かけてきました。

ウチでは通話ができる間は携帯電話を買い替えるようなことはしませんので、数年ぶりの機種変更です。

変更時にかかる費用がすんごく高価になっていてびっくりしました。販売のシステムが変わった、ということなのでしょうが前回変更したときとは比べ物にならない出費です。

にもかかわらず量販店の携帯コーナーはとても混んでいました。ホントここだけは不景気もどこ吹く風、というところです。

ちょうどかつてイギリスが清国にアヘンを広めたようなものでしょう。はじめのうちは無料で(携帯電話も初めは無料でした)アヘンをばらまいておき、皆が中毒してアヘンなしでは生きられなくなったところを見計らって法外な値段で売り付ける。

実際、携帯電話の嫌いな私でもケータイを持たないわけにはいかなくなってしまった今日この頃です。携帯電話を見続けることによる健康への害については何回も書きました。

「目が悪くなる」と言ったことではなく仙骨の角度をゆがめ、アタマの中身をスカスカにします。おそらく愚民政策のためのツールであると同時に中毒した人々から不景気になってもお金を吸い取ることのできる、支配者にとってはこたえられん商品なのでしょうね。

うんと遠い未来に21世紀の様子を映画やドラマにしようとすれば(時代劇で江戸時代を再現するように)登場人物みんながケータイを持ってうっすらと口をあている、寒々とした光景となるのでしょうか。
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さらばエンタプライズ出版

代替医療専門の出版社エンタプライズが今日で廃業します。

20数年前のこと、柔道整復師の専門学校に通っていた私はちょこちょこと大阪の旭屋書店の「東洋医学」コーナーをのぞくのを楽しみにしていました。

現在のように手技療法が一つの書棚を与えられているわけではなく、鍼灸関係の書籍の片隅にわずかに手技療法の書籍が並んでいる、という程度の出版点数でありました。

ある日、書棚に「腰痛全科」という書籍があるのを見つけました。日本指圧師会長の高木幹市先生が著者で、さまざまな腰痛の診断法がわかりやすく書かれていました。2500円、という値段は当時の私にとっては決して安くはありませんでしたが内容は刺激的でした。聞きなれない「エンタプライズ出版」の名前を目にしたのはそれが始めでした。

読み進むにつれてもっとこの著者の書いたものを読みたくなりました。ところが同じエンタプライズ出版から出ている「指圧・整体教本」は15000円もするのです。もともと文学部にいましたから普通に本は買っていて、単行本が数千円するのは承知していましたが「医学関係の本はたっかいなあ。」と感心したことでした。

治療法を模索していたころには(いまでもしてますけど)セミナーと書籍にずいぶんとつっこんだものです。開業すぐのお金のない時でも全く文句を言わなかったTOMOには感謝しています。いつの間にか一冊数万円、という本でもあんまり躊躇しないで買うようになりました。

出版社にもそれぞれ傾向があって、日本の手技療法家でも理解しやすいようなタイトルを主に出版しているたにぐち書店に対してエンタプライズは欧米の、つまり手技療法の大学教育がおこなわれている国々の翻訳本を多く出版していました。

大枚をはたいた書籍でもちゃんと読みこんでいないものもたくさんあります。本棚の飾り、と言うにはあまりに高価ですがこれからの臨床家人生のどこかできっと役立つに違いありません。ひょっとしたら次代の柔道整復師たちが私の集めた書籍から何かを得るのかもしれません。

まだ生まれていないかもしれない未来の臨床家たちのぶんまで、ありがとうございました。

「認定柔道整復師」はいらない

「柔道整復診療と療養費の問題協議会」というミーティングが行われています。業界団体の一つが主催しているのですが民主党の国会議員なども出席していたりで、業界内でも注目を集めています。

現在までに二回、ミーティングが持たれているのですがそこで注目されているのが「認定柔道整復師」というものを設けてはどうかという論議です。

簡単に言ってしまえば健康保険を取り扱える柔道整復師とそうでない柔道整復師にランク分けを行おう、ということのようです。

同様のことは柔道整復師に批判的なK大学の整形外科教授のH西先生もおっしゃっていました。先生は「日本柔道整復接骨医学会」の認定柔道整復師のみが健康保険の取り扱いができるようにするべきだ、ということを主張しておられたのですが今回の論議は新たに資格制度を設けようということのようです。

現在際限なく増え続ける柔道整復師と、それに伴う業界のレベルの低下。もっと露骨に言ってしまえば健康保険を使った目に余る不正をどうにかしなければ、という建前がこの議論のベースになっているようです。

業界の現状については私も十分に承知していますし一部の同業者の目に余る行為を情けない思いで見ています。でも、柔道整復師のランク分けについてはこんな風に考えています。

嫌なこった。

私は柔道整復師の数が今ほど多くなかった時代も知っています。確かにその頃は整骨院の数も少なかったしそのぶん患者数も多かった。もっとはっきり言ってしまえば実入りが良かったわけです。

ただし、保険の取り扱いについて一部の人間が(具体的にいえば地方の柔道整復師会の一部役員)ヘゲモニーを握っていて一般の会員は彼らのご機嫌をうかがいながら業務を行っていました。

当時の腹立たしい思いは今でもいくらでも思い出すことができます。

現在では地方社団の役員も幹部も(少なくとも私の所属する会では)ずいぶん低姿勢にはなりましたがこれは柔道整復師が社団法人に入会しなくても健康保険の取り扱いができるようになって社団に入会する人が激減したからにほかなりません。

もし、新たな「認定柔道整復師」制度が始まれば、認定をだれが行うとしても保険取り扱いを巡って柔道整復師の間に再び力関係の強弱ができることになるでしょう。

業界の幹部でなかったならば歯牙にもかけないような「おりこうさん」に威張り散らされるくらいなら苦しいながらも工夫を凝らしてやりくりしている現状のほうがはるかにいいです。(私は保険を使っていないからそんなことがいえるのかもしれませんが)

仮に保険の取り扱いをしなくても必要とされる柔道整復師は生き残っていきます。威張りんぼはもう結構。

接骨院の助手とはナニモノか?

接骨院やその他の治療院で「助手」とか「見習い」(院によって呼び名は違う)と呼ばれるスタッフがいます。彼らはどんな資格で何をする人なのか?

彼らの多くは柔道整復師の養成学校の学生です。かつて柔道整復師の教育制度がまだ存在していなかったころ(免許ではなく鑑札制度であった頃)は柔道整復師になろうとする者は、どこかの接骨院で一定期間修行することで資格試験を受けることができる、というシステムでした。

学校制度が敷かれてからも、かつての徒弟制度は存続を続けました。これを支えてきたのが養成学校の入学定員の少なさと、これを悪用した裏口入学の横行であることは以前に書きました。

現在は養成学校が増加して、志のあるものならだれでも養成学校に入学できるようになったのですが不思議なことに徒弟制度は残存しているようで、いまだに接骨院には養成学校の学生が様々な名目でスタッフとして在籍しています。

彼らが何をするのか?厚生省の時代から助手に許容されている行為については通達の類が何度も出ています。簡単に言ってしまえば湿布を貼ったり固定の際の添え木を支えたり、その程度のことです。

現在接骨院に通院している方ならご存知かと思いますが、助手さんの実際にやっている仕事はそれだけではありませんよねえ。たぶん大半の接骨院で無資格の学生に施術そのものをさせているでしょう。

「実際に見たことあるのか?」という反論が上がりそうですね。柔道整復師が読むような雑誌の(医道の日本なんか)求人欄を見れば学生の求人が軒並み並んでいます。添え木を当てたり湿布を貼ったりするのに何人も助手が必要なほど忙しい接骨院がそんなにあるとは思えないのですがねえ。

なんでそんなに学生を使いたがるのかと言えば、有資格者を使うよりはるかに安上がりだからです。

悲惨なのは専門学校を卒業したのに国家試験に不合格だった助手さんです。雇用する側の接骨院はスタッフが合格しようがするまいが知ったことではありませんから(無資格のスタッフに施術をさせるのは違法行為ですが)全然事情をくんではくれないでしょう。

国家試験に不合格だった助手さんのほうも現実を直視するのが怖いのか、何年も不合格を繰り返しながらずるずると現状に甘んじている例も少なくないそうです。

人件費を安く抑えられる経営者側と、中途半端なプライドを捨てきれない助手さんの利害が一致した、ということでしょうか。

マトにかける

とある業界で「命を狙う」「ターゲットにする」ことをこう言うのだそうです。

さて、皆様もご存じかと思いますが大阪の「鍼灸院」で鍼灸学校の学生が無資格で患者さんに鍼を打って事故を起こした事件がありました。

資格のない学生が施術をしていた段階で弁解の余地は全くないのですが実はこの学生、柔道整復師の資格を持っていました。

それで付いた新聞記事の見出しが「柔道整復師 無資格で鍼灸治療」。明らかに柔道整復師をマトにかけた記事ですよねえ。

ちょっと待ってえや、という話です。これを見た人は「柔道整復師がまた何かやらかした」という印象しか持たないでしょう。

たとえば無資格の学生が同じように施術中事故を起こしたとしても(もう一度念のために書いておきますと事故が起きようが起きまいが学生に施術を行わせている段階で雇用側の治療院も学生本人も完全にアウトです。)昼間会社員をしていて夜間に鍼灸院でアルバイトをしている、といった場合「会社員 無資格で鍼灸治療」という見出しにはならんでしょう。

つまり、この新聞記事の見出しにはある意図をもったバイアスがかかっている、ということです。

ひょっとすれば「治療院では無資格の学生が助手という名目で無資格で施術を行っている。」あるいは「チェーン展開しているような接骨院ではスタッフの多くが学生である。」といった業界の浄化に資する記事も書けたでしょうに「柔道整復師がまた何かやらかした」程度の記事に矮小化するくらいのアタマしか新聞記者さんにはないのでしょう。

柔道整復師をマトにかけたつもりがあさっての方向を向いていた、という笑い話でありました。
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プロフィール
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かなや やすひろ
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性別:
男性
職業:
柔道整復師
自己紹介:
大阪市在住。医療系専門学校で教えるかたわら自宅兼のちっこい治療院でクラニオセイクラルのセッションを行う。好きなこと:講義すること、治療すること、飲むこと。嫌いなこと:お医者さんごっこ
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