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街のそこここにいろんな治療院があります。整骨院、鍼灸院、整体、カイロプラクティック・・・。そんな中に「リフレクソロジー」という看板を見かけることがあります。ご存知の方の方が多いでしょうが足の裏には全身に対応するツボがあって、そこを刺激してやると体の不調が改善する、という療法です。
今から二十数年前、柔道整復師の学校へ通っていた私はいろんな手技療法の本を買ってきては読みふけっていました。現在では専門の雑誌まで発行されているほど手技療法は盛んになり、あらゆる種類の手技療法の書籍やDVDが出回っていますが当時はあん摩マッサージ指圧以外の手技療法についてはあまり知る手立てはありませんでした。
大阪の書店で東洋医学関係が充実していたのは旭屋書店の本店でした。多くは鍼灸関係の本だったのですが手技療法の書籍も(洋の東西を問わず東洋医学のコーナーに陳列されているのは今も同じ)ぽつぽつ発行されるようになってきていました。
いつものように本棚を見ていますと「足の反射療法」という本が目に付きました。反射療法を和訳するとリフレクソロジーになります。鍼灸では例えば耳に全身が投影されている、という考えから「耳鍼」という治療法があるらしいのですが(健康食品のマルチ販売をする人たちが客寄せに使う耳つぼ療法というのはこれが酸化変質したものです)当時の私はそんなことを知る由もなく、たいへん新鮮な治療法のように思われました。
当時の私には数千円はきつい出費でしたが買って帰って読んでみると、ずいぶんいろんな症状が足のうらを刺激するだけでよくなりそうです。実際に試してみたいものだと思いました。とはいえ学生の身分ですから他人様に施術するわけにはいきません。
ところがうまくしたもので(?)父が尿管結石の発作を起こしました。いつものようにビールを飲んでもうまく出てこない、と言って痛がっています。
「ちょっと足の裏みせてみ」本を横に置いて足裏を探ってみると本の通りの箇所に圧痛があります。痛みで悶絶する父をなだめたりすかしたりしながら圧痛のある個所を刺激し続けると―なんと石が出て、痛みが治まったのです。
感激しましたね、実際。たとえてみるなら図鑑でしか見たことのなかった蝶々を実際に網で捕まえた時のような感激でした。ただ、本当に治療(?)中は痛かったらしく次に発作を起こしたときには父は私の反射療法の申し出を断りました。
商売柄、ほうぼうでいろんな療法を体験するようにはしています。自分の臨床に直接応用できなくても得るものは大きいからです。ただ、正直な話、リフレクソロジーは未経験です。だって痛そうで怖いんだもの。
柔道整復師国家試験も終わり、ひょっとすると今時分が一年で一番のんびりするときかも知れません。
現在は治療の依頼がない時は試験問題の分析とか新年度に向けた資料作りとかインターネットで論文や資料の検索をしたりとか、割とゆっくりと時間が流れていきます。仕事に関係ない本を読もうという気になるのも今頃だけで、現在「1976年のアントニオ猪木」というのを読んでいます。
朝もゆーっくり寝ているのですが(もともとほとんど早朝まで起きていて朝九時過ぎくらいまで寝ています)起きぬけに目がごろごろします。鼻も詰まるし頭やのどが痛い。風邪だか花粉症だかわかりませんがちょっと体調が良くないようです。咳も出てきたので定例の研究会を欠席させていただきました。
国家試験が終わって気が緩んだとたんに体調を崩していたのでは恰好がつかないようですが「ちょっとゆっくりしようや」という体の声に従うことにします。
合格発表があり、新年度になれば(ちょうどそのころから本業の治療も忙しくなります)また、全力疾走の一年間が始まります。